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この人に会いたい人物伝|
笑顔届ける「看板娘」
 ○…自身が2代目を務める重寿司が先月、横浜市内の丼ぶりナンバーワンを決める「ガチ丼!」で金賞を獲得した。「まだ夢みたい。42年の積み重ねの集大成」と、笑顔で振り返る。「参加した76の丼ぶりを背負っている。金賞に恥じぬようおいしいものを提供し続けたい」。父とともに店を切り盛りする傍ら、鶴見まちづくり推進委員として住みよい街づくりに努めるなど、根っからの「つるみっ子」だ。

 ○…小学3年生の父の日に「しっかりと手伝いをしたい」と思い、店に立つようになった。「地域の人やお客さんに育てられた」と語るほど、生活の一部となっていた店が大好きだったという。料理専門学校を卒業後、病院勤務を経て、スローフードを学ぶために発祥の地イタリアへ留学。地産地消の背景にある地元愛に触れ、「鶴見もこうなればいいな」と感じるようになった。帰国後、父の跡を継ぐと決意するも、「女の幸せを考えろ」と強く断られたという。それでも「大好きな店を失いたくなかった」と腹をくくり2代目に。今や街中でも声をかけられる看板娘となった。

 ○…「夫と趣味を合わすため空手を始めた。まだ茶帯だけど」と顔をほころばす。家族との時間はかけがえのないひととき。「家族を大事にしてこそ仕事も大切にできる。クリーニング屋を営む主人と経営者同士、切磋琢磨し励ましあっている」とおしどり夫婦の幸せぶりを伺わせる。

 ○…「食を通して笑顔を広げていきたい」。毎年節分の日には子ども向けの恵方巻き教室を開催している。「食育を通して食べ物への感謝を学ぶ。ありがとうの言葉で両親が喜び、それを見た子どもも嬉しくなる。そうやって人を好きになってくれたら」。食を切り口に笑顔を伝染させ、誰もが誇れる鶴見を目ざす。「食べてくれる人の人生を少しでも明るくできたら」。笑顔をスパイスに、2代目兼看板娘はこれからも客の心を満たしていく。

【タウンニュース鶴見区版・平成25年11月7日号より転載】
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